おおぞらに <二篇のみの詩集>/るるりら
 
「星とたんぽぽ」


ねぇエトワール 見て御覧
中芯は 中空に在るよ
精一杯 背伸びする風の最果て
つかめぬものを つかもうする指先

いちめんに咲く たんぽほのロゼットが地面をつかむ
すべてのこどもたちが 
飛べる空は まっすぐだ

天空だよ

嗚呼エトワール いつだって見ているよ
君が示しているのは あの空だね
雨の日も 心の中で見ていたよ
放射状にまとわりついている こどもたちの行く末を

どの子もいとし子だ
どの子も 中空に居てくれた
背筋を伸ばして まっすぐに立つよ
空が晴れたら
きっと 子らは 旅立つ

子どもたちよ どう
[次のページ]
戻る   Point(7)