ロボ/
阿ト理恵
きみはぼくの知らないところで、ぼくの知らない人と知らないことをしているってことを、ぼくはきみから教えてもらった。スイッチはぼくが切ったはずなのに、きみは自由にオンオフできるようになったんだね。いつのまにか、というか、いつからなんだろう。しまいこんだはずのぼくのひみつを盗んだのもきみだね、ひび割れたアスファルトから咲くすみれに似たロボ、きみは美し過ぎるくらいたくましい。
おはようとおやすみのあいだに
きのう(し)はじめる五月の
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