どす黒い/花形新次
 
猫撫で声を出して
善意溢れる人間を気取るが
内心は
世間一般に対する憎悪で一杯だ
悲惨な思いをしている人も
それを懸命に救おうとしている人も
実は憎悪の対象でしかない

そんなどす黒い腹の中を
下手クソな隠喩でくるんで
善きこととする
てめえらの性根が許せない

お前ら自称詩人はみんな同類だろう

いいか、よく聴け
お前らの
薄汚い考えが正当化されることは
金輪際ない

絶対に
あってはならないことなのだ


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