02. たとえばの仮定/塗絵 優作
ります。
それはつまり、「私ができないことを、他の人がするのは許せない」という
感情に他なりません。
ふたつめには、子供を作るということを強制すべきでない、
という意見がありました。おおもとの校長先生の発言が強制力を
帯びているのかという点については疑問が残りますが、
それはさておき、この意見に近い発言を見ているとある傾向に
気付きます。それは、「世界は例外を認めないと思い込んでいる」と
いうことです。言い換えれば、理想の姿で無いものには価値が無い
と受け止めている、ということでも良いと思います。
そして、何故か、文脈から、発言者が、自分より理想
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)