コレカラは アカギレの キセツ/藤鈴呼
あの時 心残りにしたままの何かに
折角だから 名前を付けたいと 願った
けれど 言葉を知らなかったから
まずは 漢字の勉強だと 感じた
瞬間 砂は波で攫われた
私の 思考回路と 一緒だ
空を 悠々と飛ぶは 鷲だと信じていたが
ピーヒョロロと鳴くは どうやらトンビみたいだ
鳶は跳び回るイメージ
鉄骨の中を
木々の 隙間を
アスファルトの 大地を
例えば 鉄分が足りない少女であっても
ハンモックで ハミングばかりの少女であっても
コンクリートジャングルよりも
ジャングルジムが大好きな少年であってもいい
誰か
彼等に 残された部分を
証明は 出来ないだろうか
少なく見積もって
まだまだ フィフティー
そう 平等に
鮮やかに この人生を 駆け抜けたい
それだけなんだ
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