青春時代/ただのみきや
面倒ばかり起こしていたが
どこか冷めてもいた
美しくもなかった
青春が
遠く
ふり返る者に微笑んでいる
蜃気楼の楽園に住まう美神のように
仕草
口癖
誰かの
いつかの
ざわつきが
夜のように湧いて触れない場所
だが過去は
仕舞っておくにはもってこい
クローゼットの中
好きなように懐かしさを重ね着ても
シッポは掴まれない
まぼろしに総括はいらない
一般論という訳じゃないさ
人それぞれ(万能薬だね)
歌のように美しき青き春も
あることでしょう
どこかに
きっと/たぶん
《青春時代:2016年4月13日》
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