お茶の水界隈で/
レタス
砂漠を歩き続けながら
一輪の花を見つけたのは
千里を歩いた頃だった
水を飲みたくて
飲みたくて
彷徨ったあの頃
ぼくは渇きとともに
飢えていた
一輪の花をさがすために
酒と煙草と珈琲を流し込み
あてどない会話を重ねて
学生街をいったり来たり
話し相手を見つけては
ろくでもない議論をふっかけ
げんこつで殴り合った
まだ愛を知らなかった日々のこと
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