書くか・ソレデモ/ただのみきや
失う口形を魔の辺りに視て尚も孕むかシ
トワに問う意味に倦み編みあぐね拗ねる
ウタの蒼さ麻袋に包み墓に供え貫かれた
裸の螺の水仙うねりのネを張り伸ばし蝕
される音韻のシズク触覚でハジク悼むこ
とも忘れ折れた指で叩く黒鍵で埋もれた
大地吹きすさぶ因果律と道徳律の間にサ
カサに堕ちる娘手足萌え出でる朝に食い
破るチのみぞれフルフル国のあたまシッ
ポはらわた空砲の轟きに臆することなく
原色インコする手弱女の柔肌のヌとネと
膨らむ乳房に七人の愚者が宣託を告げる
と舌先のコインの上でカインが目を覚ま
した時間のズレとザレに脈を失くし冷た
い千代紙の花吹雪となり眼差しとなりな
がら
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