気付きの刻/たけし
 
める意識は痺れ
波打ちジンと震えるたび、
閉じた瞼の裏を落ちていく黒い捻れ糸、次から次に。

斜光を浴び火照る頬肉の実感に浸りながら、
自ら断絶を決断した根源的な憑依と罪、
それでもだからこそ
湧き溢れて来る全くベクトルを欠いた無防備な魂の愛、
それらの狭間に
私は何時しか静かに落ち着き座り続ける。















3月26日(土)記.




戻る   Point(2)