スリープトーク/あおば
 

青年は荒野を目指すといいながら
ベターハーフを後部座席に乗せ
さらば恋人よなんて口ずさむ
知らないところに
もうじき火が上がる
なんの日
嘘八百の誕生日よ
オメデトウの歓声に
私たちは結婚式を
早朝に日前式で
執り行った
そんなこといって
また〜嘘ばっかし
カレッジポップスの影響は
スパーク三人娘なんて
知らないよ
今初めて聞いたよ
こんにちはとおやすみなさいが
うなりを生じて居りますので
この辺りでのお開きにして
1時間ほど仮眠を取って
早朝出勤します
日曜の晩のお花見は
知らないよ
いつもこうしたもの
公衆トイレがすぐ近くにありますから
コンビニも近くにありますから
公園も近くありますから
次回の俊読に是非おいでくださいと
そんな風には誰も言わないから
私が代わりに言います
知らないよ
会場が同じならばね!



引用=初出「即興ゴルコンダ(仮)」
  http://golconda.bbs.fc2.com/
  タイトルは、さわ田マヨネさん}



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