日常ストーリー/ふく
 
おじさんが空へ近づいていきます
電線の機嫌を伺いながら、優しく修理しています

今日の空の色は、まだ冬のまま止まっていて
春に駆け出すにはまだ白過ぎました

ホテルの大きな煙突換気口から、たくさんの煙が空へ
豪華客船出港の合図です

ねぇ、ほら
手はあたたかいです
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