ランチの時間/ホロウ・シカエルボク
微細なノイズが連続する頭蓋の内壁で半端な崩落のまま凝固した自我が瓦礫の隙間で高笑いをする午前の一瞬、極限まで見開いても目視ままならぬ目と麻痺した鼻腔の捉える嘘、甲状腺の異常の懐かしい記憶がきちがいじみた心拍数のノッキングを脳髄で再生するとき、とろける現在で神経を逆走する微弱な電流を無意識に追いかけていた、残骸がしっかと生存しているので確信が呆けている、幼いころ高熱の中で見た幻影のようなリアル、もう解熱剤など何の役にも立たない、汗ばんだ寝床の辛気臭さと在り得ない曲線の羅列、起きているのに仰向けでぶっ倒れているような…時計を見ようとしていたことを思い出す、時間を認識したがってい
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