僕等を動かす力の全て/颯太@
 
 誰にも選ばれなかった白い蝶々 背中の羽を忘れ孤独との戯れ
 草臥れた風俗を撫で回す通り雨 片目の猫も身構え微笑ってる

 気高く振舞っても その実 貧弱 神経衰弱 諦めたら空っぽ
 強く生きる為にも探る夢と希望 手を伸ばす度に強まる可能性

 そんな光が路上には 転ばずに転がってる しゃがみ込む少年
 煌めきは案外近くに潜むのに 必死に我をも探す 涙目の少女
 インテリは即見つけるが 二人をクソと呼ぶ 夕焼けの下

 それら全て 負け犬の遠吠えだと 薄汚く笑われた歓楽街
 底辺の僕等が天辺を睨むってのは そんなに罪か?
 どうでもいいけど 汚ねぇ歯をしまえ
 ゆっくり夢
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