僕たちは食べないと生きていけないから/
オイタル
のひとりぼっちの少女が
跳ねたり
ご飯つぶをつけたり
キャベツを食べたりしていると思った
それからまた
泣いたり笑ったり
していると思った
僕たちは食べないと生きていけない
何か食べないと生きていけない
だから
農薬の入ったキャベツみたいな詩を
たくさん食べる
防腐剤入りのおにぎりみたいな言葉を
腹いっぱい食べる
そして 少女の明日を 考える
泥だらけのキャベツを抱えて笑う
少女たちの明日を
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