永遠に/
夜雨
木枯らしが過ぎ去った朝
世界は光の果てから溢れ出し
零れ落ちた目醒めの鼓動が
堅く凍てついた希望の律動が
キリキリと
キリキリと
空一杯に翼を広げる
僕は大空に
澄み切った銀の瞳を見上げ
瞳の中に重なる翼が
綻び、舞い落ちて
世界は再び
煌めきにうずもれる
肌を焦し、肉を削ぎ
脊椎にまで滲みとおる
いつかの悲しみのように
晴れ晴れと、永遠に
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