また眠りの終わるときが来るように/ホロウ・シカエルボク
 
しても無くなってしまうもの
きれいにしても汚れてしまうもの
整えても乱れてしまうもの
しかも
それらのことは
あっという間に変化していくのです
賽の河原の
石積みのようだと思います
どれだけ積んでも
鬼に
壊されるのです

ひとは
確信など持ちません
持ったふりをして
安心しているだけです
人生と向き合えば
それはかなわぬものなのだとすぐに判ります
生きてるあいだは食べ続けなければならないというように
それは手に入れたそばから失われていくのです
けれどやはりまた食べなければならないように
それを手にしようとし続けるのです

とは言え
よい食事をするの
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