あかるい部屋、暗い部屋/はるな
 

ダンスはここから遠い場所でつくられた
彩色された記憶 プラスチックの
開かれない窓、錠のない鍵
閉ざされながら きみょうにあかるい
箱のなかの部屋

物語を
つくる というよりも 願っていた幼さで
いくつもの器を傷つけた
知りながら あるいは知らないふりをしながら
意味も 数字も 思想だって開かれていたはずの
それでいてちっとも赤くない
あかるいはずの暗い部屋


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