サンドイッチ/蒼木りん
 
呼吸するみたいに

溜めると吐くとの繰り返し

わたしは

常に誰かと居たくない

いつもひとりで居たくない



{引用=子宮の憂いが背筋を伝わり

脳に蔓延して指令がでる

身体も心もデリケイトになっている

今日は

仕事などしていてはいけなかったそうだ


惚けていると脳の皴が伸びる

体温が上がると

茹であがって細胞が死ぬ


そんな

役にたたないことを考えて

横になっていなさいと言う



あの薄青い空の向うは闇で

ときどきぽっかりと黒い穴が開くと

そこから

見えない塵が降って来て

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