こじらせてるあなた/藤原猫
 

眩しいくらい晴れた日に
日陰で煙草を吸うあなたは
とても寂しそう
暗い壁と同化しそうだ

お酒が入ると流暢に喋り
私を口説いてみたり
否定したりする

ある日は大切だといい
ある日は必要ないと
嘲笑う



私の最後の恋でした
全然タイプじゃありません
あなたの溢れた魅惑にやられた
一人に過ぎません
引きつけて離さない
そんなあなたにひとつねがいます

どうか幸せとはなにかわかりますように
幸せから
突き落とされますように

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