窓辺に佇む静かなアロエ/邦秋
?愛想無かった白いこの部屋の
窓辺を好んで佇んでる君は
「構わないでいい」と強がってるけれど
冬の寒さが少し苦手で
返事がなくても会話続けてる
離れていてもずっと考えてる ほら
こんな僕にも守りたいものがある
グラスの水を注ぐ機会計っている
初めてこの部屋に帰って来る意味がようやく出来たから
ドアノブから手を離してすぐに
継ぎ接ぎで埋め立てたこの世界を
泳ぎ疲れて行き着いた恵みの渇きを
不器用すぎる振る舞いを眺められて
空回りする それでもただ笑ってほしい
実は守ってたつもりがいつも癒されていた?
優しさを隠すため その苦味も棘も
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