ガラス/はるな
 

あるのはわかっている
けれどみることができない
ちょうどすりガラスを挟んでいるように
いつかもこんなふうだった、と
ふりむいてみたところにもすりガラスがあって

なめらかなさびしさのなかで
ただ知っていた
あなたに会うのだということ
それが誰かはわからないけれど


戻る   Point(3)