ガラス/
はるな
あるのはわかっている
けれどみることができない
ちょうどすりガラスを挟んでいるように
いつかもこんなふうだった、と
ふりむいてみたところにもすりガラスがあって
なめらかなさびしさのなかで
ただ知っていた
あなたに会うのだということ
それが誰かはわからないけれど
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