nonke「よしおくん、きみに教わった」/
花形新次
冬山で遭難したとき
テントの中で
抱き合いながら
絶対に生きて帰ろうねって
誓ったよね
お互いの身体の温もりが
生きる支えだった
救助されたとき
やった、生き残れた!という
安堵の気持ちとは別に
何処か物悲しい気持ちがしたよ
きみだって
そうだっただろう?
あの日から
僕は、のんけではなくなったんだ
(nonke 男色自称詩集「ブロークバックマウンテン」より)
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