愛するものへ/銀猫
 
一緒にいよう、いつも一緒にいよう
お互いの頼りはいつも傍にいること
冷たい風が強い町でも
海の匂いが切通しを下りてくるここでも
痛くても悲しくても朝は必ずきてしまうから
だからね、だから
運命が少し意地悪をしても
いつも始まりの日に帰って
一緒に何処までもいこう
結末は無いのだよ 寄り添う魂には。






           ※2016.02.14 神奈川新聞に掲載・筆名 佐藤銀猫
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