ラリルレロラリ「金魚のいないゲロ」/花形新次
ら行を言おうとすると
舌が過剰に動くため
聞いているこっちは
キモチ悪さで
話に集中できない。
まあ、言ってる中身も
キモチ悪いので
いずれにしても
聞かない方が
いいとは言える
ところで
何故人は
他人から見て
キモチ悪いことを
自称詩などという
吐瀉物として平気で
吐き散らすのだろう?
昨日食べた
ひじきを
他人に見せて
どうしようってんだ?
金魚でも入ってりゃ
芸にもなるが
金魚にお目にかかるのは稀だ
(ラリルレロラリ ゲロ自称詩集「駅のホームの抽象画」より)
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