無為/葉leaf
 

無為が高貴に輝く真昼
私も一つの無為となって
一つの細胞も残さず輝いていこう
無為が潤沢に波打つ真昼
私も無為を周囲に放ち
虚無をどこまでも伝播していこう
無為はどこからともなく降ってきて
どこへともなく落ちていく
私も一つの無為として
疲労を運動のうちに溶け込ませ
傷を運動の合間に縫い合わせ
彼方へと去っていこう
無為が万物と豊かに交流している
死にとても近い静寂に満たされた
生の充実としての無為として
私はこの真昼の唯一の焦点となった

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