yamaneko/
草野春心
硬質な
紙片ではない
タクシー
そして
という語の
尻だけを追って
山猫
観葉植物としての
わたしは
遣られている水の
水らしさをしらない
屍(かばね) 同然のヒトさ
殖えていく
夜への枝葉から
すべりおちてくる
笑えるほど他者的な
しずくだけをすすって
山猫 山猫 おお、山猫
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