悲しい詩人になるんだ/独奏
みんなに共感される詩を書きたくない
価値観の違いからペンを走らせ
不条理の中で1番の理想を追い続ける
なんで、なんでだよ
死んでから評価される
売れるまであと1つ武器が欲しかった
そう言っていた僕の友人がいた
たしかに友人の詩は完璧だった
でも、僕よりも評価は低かった
僕と友人いったい売れるのはいつなんだ
そんなことをぼやきながら
友人と別れて数時間後
友人の死が告げられた
それから少しずつ友人の詩が広まった
死んでから評価される評価なんていらない
僕は目に見える評価が欲しいんだ
ここにいる何人が知ってるんだ
僕の詩が、友人に抜かれた
死ぬってことが
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