冬に属する/みけねこ
 
空は四角くあり、そしてその街もである
と、嘆いたのはひとりではない
アスファルトはかたく、そして見上げるものの全ては幾何学でできている
星空を見たいね、
といってそのようにするけれども、
美しくて浪漫的でありながら、
それは電飾であり、星空をまねたんだった。
けれども、本物でなくたって、本当は気にしないでもよくて、
そのために誰も躓かないでいられる
ピカピカして、キラキラして、
そのどれもはイミテイションである
とは思わないでいられるのは、
ラッキーなこと!

真夜中の真昼に、白いビル街が天に突き刺さって
振ってくる、小さな水晶玉、たくさん
誰かの忘れ物、誰かが捨て
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