ストリートミュージシャン/
花形新次
駅前で
ギターをかき鳴らし
声を張り上げて歌う
二人の若者
足を止めて
耳を傾ける人はいない
「うっ、何というクオリティの低さ!
それなのに人前で歌うなんて!
ひょっとして
カラオケ行く金ないのかな?
可哀想に・・・」
若者が
誰かの目に留まって
スダチという名のユニットで
デビューするのを
虎視眈々と
狙っているとは知らず
キンタマ王子は
カラオケ代3000円を渡し
若者を増長させるのだった
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