kさんのこと/まーつん
今日は週一回の休日。家でまったりしながらこれを書いている。
今の職場には、Kさんという先輩がいる。
僕より二歳年上で、とても仕事ができる女性だ。
物流の現場では、日々クライアントからの指示で商品を出荷する。
だが商品の種類や数は流動的で、事前に予測しづらい。モノによっては千個以上の出荷があり、棚からピックし、各々を梱包しトラックのドライバーに渡す。この工程のそれぞれに、人員を適宜振り分け、全体の流れを指揮するということをKさんはやっていて、その立ち振る舞いはどこかサッカーの監督を思わせる風情がある。
彼女のやり方には、ただ指示するだけでなく、相手の健康状態や心の様子を気
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