キメるのは下品/花形新次
自称詩人は
最後をキメようとして
取って付けたような
クソ1節を追加することで
クソを完全なるクソとして
仕上げる
本人は内心
「キマったぜ!」と
ほくそ笑んでいるようだが
そもそも何も起きていないのに
キマる訳がないのだ
人の心象風景は
不連続ではあるが
きっちり閉じられるものではない
閉じようとすると
そこにはある種の
物語性が生じる
従って
詩を
可能な限り
物語性を排除した
表現としての言葉の芸術と
定義するのであれば
キンタマ王子は
やはりキンタマ王子であって
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