思春期と云う名の歌/颯太@
 
エグイ世間と理想の間に 弾かれた虹色おはじき
摩擦で汚れたスペックは 憂鬱を残し消えてった
アイツが姿を消す前日 小さく呟いた言葉も
一面飾った後直ぐ 月影に溶けて零に成った

正解不正解を浮かべて 虚しさに錆び弦弾けば
無情に指腹も切れて 真紅が板にこびり付いた
信じる物は此処に在り 触れる度に脈打つ痛み
命が見えた気がした 確かに在る繊細な痛み

大袈裟でも控え目でも 瞬時に放つ物には真が潜む
消えない様に抱き締めて唄う 二弦切れた左脳で唄え

明暗彷徨い生まれた 生命 使い捨ての声なら更に叫べ
社会の繋がり可愛がりの末 過食に過換気症候群
正義にも悪にも成れずの
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