猫殺し/花形新次
チャイルド44は
読むと
猫シチューが食べたくなるので
一種のグルメ小説と言えなくもない
猫好きを気取っている
自称詩人だって
大飢饉になりゃあ
猫狩りして
骨の髄までしゃぶり尽くすに
違いない
いや、自称詩人こそ
そうするに違いない
奴等は自分大好き人間だから
生き抜くためには
人だって食らうさ
とくにハンドルネームに
猫が付く奴は怪しい
ひょっとすると
もう既に
始めていて
戦利品として
猫皮の帽子でも
被ってるんじゃないか
あるいは
猫パンツ、猫くつ下
猫くつ下なんて
とても可愛いじゃない
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