警告/
あおい満月
てしまう。
眺めのいい部屋と小さな贈り物は、
私を一番安らげる場所へと手招く。
どうしても明日のことは、
わからないから、
未完のパズルの一欠片を、
握ったまま、
佇んでしまう。
どんなに安らいでいても、
私はいつも何かが欠けたまま。
誰もがわかっていて、
私だけが知らない。
※「君の知らないところで世界は動く」
そんな言葉が、
警告のように、
脳裏を反芻する。
※片山恭一著『君の知らないところで世界が動く』より。
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