或いは絹ずれの音/
そらの珊瑚
人の不幸を祈るようにだけはなりたくないと願ってきたが
ふとくちずさむ怜子
噴水はその尖端から凍りゆく わたしも液体を手放してゆく
目を閉じてうしろむきにすすみます一メートルがわたしの限界
たましいがぼんやり浮遊する空にみちてゆくのは木琴の音
いだかれてコントラバスはうたいますハロー大雪注意警報
おげんきですかちいさいころにいた神様
わたしはげんきにくらしています
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