Miz 14/深水遊脚
 
説明、マスコミへの公表などは違ってくるのだろうが、最初にありのままの事実を伝えることは大事だ。詰所の消防・警察の方々と別れを告げた。村の人のご厚意で温泉宿を手配してくれることになった。ヒーロー結社と連絡をとり許可を得た。内緒で泊まると後でいろいろうるさいのだ。電話の向こうには亀山の広夏さんがいた。お土産として3〜4品ほど立て続けに頼まれた。暗い顔ばかりしても仕方ないのだ。広夏さんのこの天然ぶりに少しだけ心が軽くなった。俺よりも落ち込んでいた島崎と電話を代わった。少しずつ生気がよみがえってくる島崎の顔をみて安心した。穢れに触れたので通された部屋は離れにあり、食事も質素だったが、普段のウチらには勿体な
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