鋳掛屋/あおば
鋳掛屋は大阪付近では昭和40年代まで見かけたのだとネットには書いてある。西暦に直せば1965年から70年くらいの期間、日本国が美しい国から、あまり美しくない、やけに忙しく伝統を捨てて、国土開発の名の破壊をブルトーザーに代表される重機が大活躍し、車も普及し、誰でも使えるデジタルコンピューターが使うのに理論的知識が必要なアナログコンピュータを完全に駆逐して誰でもコンピューターソフトを使えるようになって、機械設計、建築設計、車やバイクにまでその影響が及ぶようになってきた技術躍進の時代だ。そんな時代にまで壊れた鋳物製の鍋釜の修理を、鋳掛行商する人が居たなんて信じられないが、関西は関東に比較して伝統的なもの
[次のページ]
戻る 編 削 Point(8)