黄昏/青色銀河団
 
宝石は黄昏
茜色の泣き声のように
かすかな叫びが
鳴りひびく

地平線の不安に
母はにがい魂を引き裂いて
貧しい明日を燃やしている

行方不明になった死骸が
ぼんやりとたなびき
ことばはまだ鳴りつづける




戻る   Point(2)