雪だより/そらの珊瑚
 
忘れない364日は忘れても一月十七日だけは

耳掃除している人の眼球は見ることのない穴を見ている

てのひらで雪ひとつぶがとけたあとあたしのからだに吸収された

最終便は出たあとです告げられとほうにくれてます 月へ行く船

やばいしか言わない人にやばいしか返せぬわたしもやばいやばい
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