お父さん泣かないで。/
梓ゆい
お父さんの声
棺を閉じる直前に聞こえた。
離れようとしない私の耳元で。
「ごめんね。ごめんね。」と泣きながら
私の耳元で泣いていた。
「ごめんね。ごめんね。」と泣きながら
私の肩を抱いていた。
戻る
編
削
Point
(2)