廃墟徘徊/陽向?
ってしまったからだ
悪霊たちが私をベタベタ触ってくる
髪を引っ張ったり性器を触ってきたり腕を強く掴んできたりする
私はもう二度とここから出られないと悪霊たちに洗脳され
毎日放心状態で廃墟を徘徊し十一年経った
ある日とても大きな地震が起こり廃墟の窓が外れたのだ
私はすぐに外へ出たが中には私についてくる悪霊もいた
古い民家の元へ行ってみたがすでに無くなっていた
家に帰ると母と父が私を泣きながら抱きしめる
それから三年経ちまだしつこくついてくる悪霊と共に
今はあの頃とは比べものにならないほど生き生きと生活している
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