田村隆一(その詩行のかっこよさから語る)/岡部淳太郎
 
代的意味というものが備わっていたが、時の流れとともに次第にそうした時代の刻印は薄れていき、後にはただただかっこいい詩の言葉だけが残った。それは詩にとっても詩人にとっても幸せで、読者にとっても幸せなことではないだろうか。田村隆一の詩はいまもここにあり、次なる読者を、その詩のかっこよさにしびれる新しい読者の登場をじっと待ち受けている。



  参考文献
  「現代詩文庫1 田村隆一詩集」(思潮社)
  「現代詩文庫110 続・田村隆一詩集」(思潮社)
  「現代詩文庫111 続続・田村隆一詩集」(思潮社)
  「腐敗性物質 田村隆一詩集」(講談社文芸文庫)
  「日本の詩歌27 現代詩集」(中公文庫)
  「自伝からはじまる70章」田村隆一(思潮社)
  「田村隆一全詩集」(思潮社)



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