消えゆくものへ/
レタス
あまりにも透明なソーダ水は
一体何処へ行けばよいのだろう
透明なコップの中ではしゃぎながら
君たちは好きな歌を歌っていた
少し口に含めたなら
君はイタリアのオペラを歌ってくれた
アマポーラが風に揺れて
柔らかな髪をなでた
その日から
ぼくは南イタリアに憧れてどうにもならない
変幻自在の君たちは
この濁った世界の何処へゆく
海に戻るか
空に消えてゆくのか
それが知りたい
ぼくを誘った責任をとってくれ
でも きっと君は何も語らず
ただ歌うだけ
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