太陽への道/朧月
 
大人が好むうたを
だれもいない道々うたいながら歩いた
こどもだったわたしの
精一杯の背のび

ひとりでも平気だと
おもうために必要だった

夕焼けは演出過剰気味に赤く
そこを目指さずにはおれないほどだった

太陽はいつも
私のまえにあった


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