反抗期/独奏
 
鹿なことに全力を注いだ
誰も邪魔させない
それなのに少しは振り向いて欲しい
嘘で強がって、本音は隠していた
隠れている本音を見つけて欲しい
溢れている愛を、こぼした嘘で覆い隠す
飽きたら捨てる。その繰り返し
些細なことに刻まれた傷
気付いて欲しいと街中に落としていった
拾い集めた傷
部屋に並べてみたら苦しく吐きたくなる

ただ苦しかった
ただわかって欲しかった
嘘つきという星が本音にぶつかった
落ちていき、枯れてゆく木々
意味の無いことに時間をかけて
でもそのときが一番輝いていた
羽ばたいていた鳥たちのように
一緒に逃避行をしてみたくなる
見えなかった将来の不安を
この一瞬に写してみたり
計画も立てれないのに
紙切れになりたい自分を書いている
それが嘘でも本音でも
笑いあって、拍手しあって
人生のページを作っていった

青い空に文字を描いた
空想と現実を映し出した
自分は一体なんなんだ
その答えを求めてはいなかった
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