芥子色の北風(八)/
信天翁
広場の木立ちが さけんでいる
黒い北風の渦まくなかには
行くなゆくな と
両手を振って
だが・・・・・・・
庭木のこずえは 呼んでいる
青い北風の真っ只中へは
おいでおいで と
腕をまわして
ただし・・・・・・・
卒寿の「祝詞」(のりと)はわすれず に と
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