さよなら/もり
 
ホームランに沸く場内ではすぐさまエンドロールが流れ始める特許技術、業界用語では「タバコの焦げ跡」、先生が賞をくれる僕の詩はジェネリックよろしく、プラセボの乳糖、閉店5分前のたばねらの熱り未だ冷めず、どこからともなくやってくる一枚の葉書も燃せず、成仏、フォーラムの交点、天使、床、糠床の一人称物語、樹木と腐葉土、「だから」と「だけど」、マジックミラー、ホテルまで最短距離を歩く女、無限、∝、退色した痩身の刺青、キッチンタイマーの目覚ましが鳴り響く廊下、鏡餅工場でサンタクロースが働く国、真白いスニーカーを土砂降りにおろすきみ、ハッカ油、心の褥瘡、メチレンブルー水溶液漬けの炎、ランブルフィッシュと鏡、冷凍さ
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