証拠なんかなくてごちそうさま/ホロウ・シカエルボク
 
てしまったそして満足げに立ち上がり娘の首を持ち上げてでかい声でこう叱責した


「そんなもんを靴に貼るなばかもんが!」


「おまえが言うな!」と思わずツッコンでしまい老人がこちらをみてにやりと笑いゆっくりと歩いてくる恥しながらすっかり縮み上がってしまいまったく動けずに居ると老人は血塗れの生臭い手をポンと肩に置いて「いいツッコミするやんけ」と言ってフッと消えたもんだからそこに残されたのは血塗れのほとんど食い尽くされた娘の死体と肩が血塗れのジミヘンのシャツを着た自分だけでこれはさすがに駄目だろうとシャツを脱いでジーンズの尻に突っ込み凄くテンションが上がっているときの伊藤英明の真似をしながらなんとかごまかして家に帰ると数時間後に警察がやって来て連行されたがシャツの血は疑われたがもちろんのこと証拠などなにもあるわけもなく夜中に帰ってきて冷蔵庫にあるもので簡単な夕食を作って食べようやく一息ついたところ




ごちそうさま



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