花に嵐/フユナ
 


冬を冠した花が
ささやかに咲いて
雪まじりの風を抱くよう
手を広げた
広げるほど薄いひだが
いたむのも厭わず
さあ
揺らしてくれ

そのひとひらは
君に散らされるため
うまれた





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